ご挨拶

第41回日本臨床内科医会 会頭
神奈川県内科医学会 会長
金森 晃

 第41回日本臨床内科医会総合学術集会は神奈川県内科医学会が担当致します。大変光栄に存じますとともに、ご指名を戴いた関係各位に心より感謝申し上げます。開催期日は令和6年4月14日(日)、会場は京王プラザホテル新宿です。
 日本臨床内科医会の定款改定に伴い、例年春に開催されていた「総会」は形式が様変わりし、名称も「総合学術集会」に変更されました。したがって、今回はリニューアル第1回総合学術集会と言ってもよいでしょう。将来の総合学術集会に繋げていけるようなテーマと企画を用意致しました。
 今回の学術集会のメインテーマは「生老病死」としました。「生老病死」は仏教の言葉で、この世に生きていく中で避けることのできない「四苦」のことですが、苦しいことをテーマにするということではありません。「生老病死」は私たち臨床内科医が患者さんを診療する上で必ず遭遇する出来事です。たいへん重い課題なので一日では討論し尽くすことはできませんが、先生方が「生老病死」を改めて考えるきっかけにして戴ければ幸いと考えております。
 プログラムでは、とくに「老」「病」「死」を組み込む工夫を致しました。ランチョンセミナーは共通テーマを「超高齢社会の内科診療」とし、超高齢者の治療方針、薬物療法、さらに心のケアや在宅医療から看取りまで、「老」に関わるテーマでパネルディスカッションをおこないます。特別講演1は、国民病である糖尿病について横浜市立大学医学部内科学教授の寺内康夫先生にご講演戴き、「病」について学びます。特別講演2では、鎌倉の名刹臨済宗大本山円覚寺の管長横田南嶺老師の講話を拝聴します。禅宗の宗教者から「死」について語って戴き、じっくりと考える機会にしたいと思います。
 いずれもオール神奈川のメンバーで企画、運営してまいります。会員の皆様のご協力、ご支援をお願い申し上げるとともに、多くの先生方のご参加をお願い申し上げます。